【後編】まさかのエジプト料理でキッチンカー開業!脱サラ店主の成功への道筋-エジプトめしコシャリ屋さん 須永さんの場合-

キッチンカーインタビュー
【後編】まさかのエジプト料理でキッチンカー開業!脱サラ店主の成功への道筋-エジプトめしコシャリ屋さん 須永さんの場合-
キッチンカーでお客様に支持される人気のメニューとは何なのか?
食欲を満たしてくれるガッツリ肉料理、手軽に食べられるタコライスやガパオなどの南国系炒めご飯などなど。親しみやすく、そしてもちろん美味しくて、どこの営業場所に出店しても安定した人気のお店は存在します。
ただ今回、皆さんに知ってもらいたいのは、道無き道を切り拓く一人の挑戦者のストーリー。エジプト旅行で食べた「コシャリ」に魅せられて脱サラ。本場エジプトでの修行を経て、2016年3月に念願の日本初コシャリ専門キッチンカーを創業した、エジプトめしコシャリ屋さんの店主、須永司さん。その道のりにはたくさんの試行錯誤があったのです。

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味の追求

フードトラックマガジン
「エジプトから帰って、コシャリの再現に取り掛かるわけですね。」
須永さん
「同じ食材でも手に入らないものがあるから、なかなか同じ味にならないんですよね。トマトもそうです。エジプトのトマトが世界で一番旨み成分が多いらしいんです。(某ケチャップ大企業に勤める知人談、とのこと)パスタも手に入らないものがあったりして。大使館に相談したり、エジプト人がやってる商社に電話してみたりと試行錯誤して、日本で買える食材で探してみたりして、ちょっとずつイメージに近づけていきました。」

酸味と甘味の絶妙なオリジナルトマトソース

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「本物を知っているからこそ、できることですね。」
須永さん
「あとは義理の兄が祇園の有名な割烹料理屋のオーナーで、味のアドバイスをもらったり、知人の有名中国料理店のオーナーシェフが何回も試食してくれたり、作ってくれたりと色々な方からもアドバイスをもらって、エジプトのコシャリよりも美味しいのを作ってやる!と思って突き詰めていきました。今でもちょっとずつ改良を加えながら探求しています。」

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「妥協なき探求。素晴らしいです。お客さんもシビアですからね。」
須永さん
「はい、エジプトから帰国して、6ヶ月くらい準備に費やしました。」

コシャリは一体誰にウケるのか?!学園祭に体当たり出店

フードトラックマガジン
「ご友人づてでデザインを頼まれたキッチンカーも出来上がり、須永さん流コシャリも完成!いよいよ出店!ですね。」
須永さん
「はい。でも、どういう風に売ったらいいのか全くわからなくて。コシャリって目新しいものだから、多分若い人が食べるんじゃないか。そうすると、非日常的な空間、お祭りがいいかな?と仮説を立てて。それなら大学の学園祭で試せないかなぁ?と。それで本格的に開業したら色々な大学に置かせてもらいたいな、と出店計画を考えました。」

フードトラックマガジン
「まず顧客動向をつかむための実験的なステップですね。すごく計画的!さすがです。大学の事務局か何かに掛け合ったんですか??」
須永さん
「いや、大学に単身乗り込んで、『自分おっさんやねんけど、こういうことやりたいから、学園祭に出店するの協力してくれへん?』って若い子に声かけて(笑)。」

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「でた!!須永さんの体当たりスピリッツ!!!」
須永さん
「ははは(笑)。それで名前貸してくれるって子を見つけて、9、10、11月と4つの大学の学園祭に出店してみたんです」

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「すごい行動力です!それで、ターゲットの狙いは合ってましたか?」
須永さん
「いやぁ、それが大ハズレ(笑)。 どういう人が買ってくれるんだろうって見てたら、30〜40歳くらいの人が買ってくれてる。学生は買わないなと。エジプト料理=ハラルフードですから、やっぱり学生はガッツリ系にまっしぐらなんですよね。」

フードトラックマガジン
「効果的な仮説と検証ですね。」

最初は営業場所が思うように見つからず、大学から声をかけてもらって引き続き営業することもあったが、やはり学生には売れず、先生や職員さんにウケていたという。こうして30、40代、外国人や留学生が多いところをターゲットにしていこうと狙いを定めていったのだという。
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