知らないと失敗するキッチンカー(移動販売)の注意点と成功の秘訣

開業前のポイント
知らないと失敗するキッチンカー(移動販売)の注意点と成功の秘訣
少ない資金で起業できることもあり、現在人気急上昇のキッチンカー。しっかり計画して高い収入を得ている人も多くいます。しかし準備不足の状態で始めれば失敗に終わってしまうことも。この記事では、キッチンカーで失敗する主な原因、想定しておくべきトラブルの例、そしてキッチンカーで失敗しないための方法についてご紹介します。

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キッチンカー(移動販売)で失敗する主な原因とは?

キッチンカーの平均年収は約700〜800万円という情報がよく見受けられます。ですが、この数字は年収1,000万円以上の人たちが平均を上げており、失敗すれば赤字になる場合も。キッチンカーで失敗する主な原因を見てみましょう。

耐久性に問題があるキッチンカーで開業してしまった

初期投資を落とそうと安いキッチンカーを購入してしまい、故障や廃車になってしまうケースがよくあります。
車両の購入の際には「本当に長く使える車なのか」といった目線が必要です。
初期投資は安いに越したことはありませんが、営業ができない状態になってしまっては元も子もありません。

また、保健所の営業許可に通る仕様でなければ再度改造が必要になり、さらにお金が必要になる場合も。他の地域で営業したくなった時も、その地域での営業許可の仕様を満たさず、営業できない場合もあるため確認が必要です。

出店場所を確保できない

出店場所が見つからなければ出店もできません。オフィス街で飲食店よりお客さんの方が多いような人気の場所はすでに埋まっていて、なかなか空かないのが現状です。

出店料として売り上げから10〜15%を支払う場合が多く、運営側も実績のある店舗を選びがち。どんなに早く動いてもライバルの店舗に負けてしまうこともあり、応募制の場合も人気の場所は応募者が殺到します。

客単価が低い

キッチンカーでは客単価が1,000円以下の商品がほとんど。客単価が低ければ低いほど、多く販売しなければなりません。ランチタイムなど一定の時間内での販売にはリミットがあり、集客が追いつかなければ赤字になってしまうこともあります。

食材を安価に手に入れることができない

食材を安価で手に入れられるルートが見つからなければ、赤字につながってしまう場合も。
よくありがちなのは、食材にこだわるあまり、ブランド食材や希少価値の高いものを使うこと。
食材にこだわるのはよいことですが、原価率が高くなっては収益が少なくなってしまいます。

原価をかける部分と原価を下げる部分のバランスを意識しましょう。

イベント出店で収入が安定しない

イベントを中心に出店している場合、収入が安定せず経営を続けられなくなることもあります。イベントはたいてい週末のため、平日の出店先を見つけられない限り、安定した収入を得るのは難しいでしょう。

フランチャイズの手数料が負担になる

簡単にキッチンカーを立ち上げる方法のひとつに、フランチャイズに加盟すれば、出店場所を紹介してもらえたり、初心者にもわかりやすいサポートを受けられたりします。しかしロイヤリティー(販売手数料)を払う必要があり、これが契約内容によっては高くついてしまう場合も。自分が払える金額なのか、契約内容をよく確認しておきましょう。

想定しておくべきトラブルの例

キッチンカーは少ない資金で起業できるからといって、誰でも簡単に収益を上げられるわけではありません。簡単にお金を稼ぐことができないのは、固定店舗であれ移動販売であれ同じこと。ありがちなトラブル例を前もって把握しておきましょう。

プロパンの契約ができない

調理に必要なプロパンの契約は取りにくく、断わられることも珍しくありません。キッチンカーの準備は整ったものの、調理ができないという事態になっては大変です。キッチンカーを制作する前に業者への相談をしておきましょう。

相手の都合で出店先がなくなる

固定の場所で継続的に出店をしていても、相手先の都合で、突然出店先がなくなる場合もあります。それでも、出店先が他にもあれば売り上げがゼロになることはありません。毎日稼働するつもりで、複数の出店先を確保しておきましょう。

同じメニューの出店があり断られることも

イベント時に自分と同じメニューを扱っているキッチンカーが出店している場合は、断られるケースも。主催者や出店管理業者は、限られたスペースの中でお客さんを喜ばせたいと考えているため、同じメニューを扱っている店舗を同時に出店させることは避けたがるのです。

メニューが認知されておらず売れない

日本でまだあまり市民権を得ていない外国の食べ物などは、一度食べたら美味しいと言ってもらえる自信作でも、幅広く認知されていなければなかなか売れません。

市民権が得られていない食品は最初のハードルが高め。まだ知られていない珍しいメニューを販売するには、まず定番メニューから始め、そこに追加する形で始めると認識されやすくなります。

季節や天候によって売れないメニューがある

冬によく売れるメニューが夏に全く売れなくなることもあり、その逆も然り。夏場はアイスドリンクやかき氷も併せて販売するなど、季節や天気によってメニューを臨機応変に変える工夫が必要です。

ただし、複数のメニューを扱い、何でも屋になってしまうのは避けたいもの。同じものを売っていても、近くに専門店があればお客さんはそちらを選ぶでしょう。複数メニューを扱っていても、メインのメニューを決め、こだわりを持つことが大切です。

キッチンカー(移動販売)で失敗しないための方法

キッチンカーで失敗する主な原因や、ありがちなトラブルなどを紹介しましたが、キッチンカーで開業を成功させるには、起こりやすいトラブルを事前に把握し、対策を練っておくことが大事です。

キッチンカー製作会社は複数社から話を聞きましょう

キッチンカーの製作会社はピンキリです。
キッチンカー製作後に、保健所での営業許可が所得できる仕様になっていなくて、再度改造という事態は避けたいもの。質の悪い車両に高値をつけている会社もあるので、複数社から話を聞くようにしましょう。

営業が軌道に乗れば、他の地域に出店したくなったり、他の地域から呼ばれたりすることもあるでしょう。ここで見落としがちなのが、新しい地域の保健所での営業許可の条件を満たす必要があるということ。今後の可能性も含め、希望地域の保健所での条件も満たすかについても製作会社と相談しておきましょう。

原価率をちゃんと把握する

売れるためには、お客さんが購入しやすい価格設定にする必要があります。
食材にこだわる場合は販売価格を上げ、販売価格を低くする場合は食材を安価に仕入れるルートを確保するなど、原価と販売価格のバランスも大切。

そのためにも原価率を正しく把握しましょう。
これをちゃんとできていない人、意外と多いんです。

価格が高くてもこだわりのメニューなど徹底的に作り込んだメニューは、多少高くてもファンになってくれるお客さんがいるものです。

イベント営業をメイン事業にしない

大きな音楽フェスなどは1日で大きな売り上げが期待できますが、イベント系は週末がメインのため、安定した収入が得られません。イベント系をメインにせず、平日の出店を本業にするようにしましょう。平日のオフィス街や大学のランチタイムなら、リピーターも確保できます。

キッチンカー営業場所プラットフォームの利用

ビルの空きスペースなど、キッチンカーの営業場所のプラットフォームも増えています。
出店場所探しに困っている場合は、キッチンカー営業場所プラットフォームを利用してみましょう。

日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォームのSHOP STOPでは、無料登録することで、出店場所への応募や運営サポートが受けられます。SHOP STOPアプリでお客さんがキッチンカーの位置を探してきてくれるため、積極的に活用するのがおすすめです。

失敗例をもとに下準備と事前対策を取ることが成功への鍵

キッチンカーは、正しくポイントを抑えれば失敗しにくいビジネスです。
しっかりとした計画を立て、しっかりとした情報収集をすれば、成功するビジネスとも言えます。
しかし、正しい情報を伝えずに車両を販売するような業者も増えています。

失敗したケースやトラブルになりがちな例をあらかじめ把握し、対策を講じたうえで試行錯誤を重ねていくことが成功への鍵となるのではないでしょうか。

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