キッチンカー(移動販売)で焼き鳥を販売するメリット・デメリットとは?開業の流れもチェック

開業前のポイント
キッチンカー(移動販売)で焼き鳥を販売するメリット・デメリットとは?開業の流れもチェック
焼き鳥の移動販売は比較的低予算で開業できる商売として人気があります。しかし開業までにはさまざまなステップを踏む必要があり、簡単にいかないのが現実です。今回はキッチンカーなどの移動販売で焼き鳥店を開業する流れやメリット・デメリット、実際に焼き鳥を提供するキッチンカーを紹介します。

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焼き鳥の移動販売の収入と開業資金

焼き鳥屋は数ある移動販売のなかでも安定した利益を見込め、低資金で開業できるのが魅力です。飲食未経験者も注目する、焼き鳥の移動販売の年収や開業資金について解説していきます。

平均年収は400万~500万

焼き鳥屋を含め、移動販売における平均年収は400~500万円程度といわれています。移動販売は売上が収入に直結しますが、焼き鳥の移動販売の売上は、他の移動販売と比べても比較的安定しています。

例えば、稼働日数が28日で月に140万円程度の売上がある場合、そこから経費を差し引き、最終的には60万円程度が儲けです。こちらは焼き鳥の移動販売のなかでも繁盛しているお店のケースで、もちろん事業者によって売上は異なります。また売上は季節変動もあるでしょう。

しかし焼き鳥の味や質を高め、目玉商品を作るなどの営業努力をしていけば、このように大きく利益を出すことも可能です。

開業資金は300万~500万

焼き鳥の移動販売は、300~500万円ほどの開業資金で始められます。店舗を持たない移動販売だからこそ、低予算で開業できるのです。

開業資金に含まれるのは車両代や焼き鳥器、冷蔵庫の設備費用など。その他にも使い捨て容器の購入費用や食品衛生責任者の取得費用、看板などの販促ツールや広告、ホームページの制作費用などが挙げられます。

また開業資金とは別に、運転資金を用意しておくと安心です。運転資金は毎月10~20万円が目安とされています。約半年分程度を確保しておくと良いでしょう。

焼き鳥の移動販売に必要な開業準備

焼き鳥の移動販売を開業するにはさまざまなステップがあります。ここでは焼き鳥の移動販売の開業準備に加えて、仕込み場所や出店場所のポイントも確認しておきましょう。

焼き鳥の移動販売は未経験者でも開業可能

焼き鳥の移動販売は、調理経験がなくても開業可能です。しかし焼き鳥は、肉をさばく技術、串に刺す技術、焼きの技術が揃ってこそ美味しく仕上がるといわれる、非常に奥が深い料理です。

焼き鳥の技術を身につけるために、居酒屋などの飲食店で修業をした後に開業する人や、焼き鳥の技術を学べる学校で基礎を学んでから開業する人もいるほどです。焼き鳥の調理は一生かけて習得する職人技であると心得ておきましょう。

焼き鳥の移動販売に必要な資格・許可申請

焼き鳥の移動販売をするには、必要な資格の取得や、許可申請も行わなければなりません。

まずは「食品衛生責任者」の取得です。こちらは保健所が実施する食品衛生者養成講習会を受講し取得します。ただし調理師免許や栄養士の資格を持っている場合は、受講しなくても食品衛生責任者になれます。

次に車両の登録です。車両にキッチン設備などの改造を行っているため、車検に出し8ナンバーの交付を受けます。

さらに出店予定の地域を管轄する保健所に営業許可の申請も必要です。車両が基準に適合しているかどうか、本人立ち合いのもと保健所の担当者が確認します。営業許可の申請は、出店する地域ごとに届け出を行うと覚えておきましょう。

焼き鳥の移動販売に必要な車両・設備

車両や調理設備の用意も必要です。車両は専門業者に依頼する、中古のキッチンカーを購入する、レンタルやリースを利用するなどの方法があります。

焼き鳥の焼き器にはガス式の金属製焼き器や、炭火を使う耐火レンガ、抗火石製の焼き器などがあります。ガス式は点火のみで手軽、炭火は香りや風味、旨みが豊かな本格的な焼き鳥に仕上がるのが特徴。炭火の場合はうちわや火消し壺なども必要です。

また、焼き鳥の材料を保管するための冷蔵庫も用意しておきましょう。電気製は価格が高く、変圧器がついているため重量がありますが、安全性が高いです。焼き鳥の移動販売らしいのぼりやのれん、提灯などの販促ツールも用意します。

焼き鳥の移動販売での仕込み場所

焼き鳥を仕込む場所の確保も重要。車両ですべて仕込めない場合は、厨房のある施設を利用して仕込みを行うのが一般的です。

ただし仕込みは営業許可を受けている施設で行う必要があります。例えば知り合いの飲食店の厨房を借りて仕込みを行う場合は、営業許可の写しを保健所に提出します。

焼き鳥の移動販売での出店場所

焼き鳥の移動販売の出店場所として挙げられるのは、ショッピングモールやスーパーの駐車場など。人が絶えず出入りする場所は、幅広い客層に販売できるため、安定した売上が見込めます。ただし、出店する際は営業許可を必ず取りましょう。人気が出ると定期的に出店できたり、地域おこしのイベントから声がかかったりする場合もあります。

また、Mellowが提供している「SHOP STOP」など、出店場所を見つけたいキッチンカーと空きスペースとを結びつけるマッチングサービスを利用して出店場所を探すのもおすすめです。

焼き鳥の移動販売におけるメリット・デメリット

自分の店を持つとこだわりをもって経営ができる一方、自分ですべてやらなければならず負担が大きいと感じる場面もあるでしょう。焼き鳥の移動販売におけるメリット・デメリットとはどのようなものなのでしょうか。

【メリット①】ニーズのある場所に出店できる

移動販売は車両で営業を行うため、ニーズのある場所で出店できるのがメリット。固定店舗と比べると商圏が広いのが特徴です。どの場所で営業するのかが非常に重要なので、売れ行きが思わしくない時は人の集まる場所に移動して販売し、売上を伸ばすなど工夫しましょう。

【メリット②】オリジナリティを打ち出せる

個人で行う焼き鳥の移動販売は、オリジナリティを打ち出せることがメリットです。店のコンセプトやメニュー決め、キッチンカーの製作、運営まですべて自分の裁量で行えます。

モモやつくね、ねぎまなどの定番メニューの味にこだわるのはもちろん、店独自のメニューを開発し、他店との差別化を図ることも可能です。ライバル店の中で埋もれないためには、お客様に選ばれる店になることが何より大切でしょう。

【デメリット①】まとまった資金が必要

焼き鳥の移動販売の開業資金は、先に説明したように300万~500万円が目安とされ、開業するためにはある程度まとまった資金が必要です。しかし開業資金を貯めるのに時間がかかり、いつまで経っても開業できないという事態になることも。自己資金がある程度貯まれば、金融機関からの融資を受けられる場合もあるので、前もって資金調達の方法を調べておくと良いでしょう。

【デメリット②】開業して軌道に乗るまでに時間を要する

開業後は利益を出すまである程度の時間がかかります。しかしその間にも駐車場代や保険料、車検代、出店料、材料費などのランニングコストが発生します。開業したばかりの頃は、経営が軌道に乗るまでの運転資金を確保しておくことが重要です。

キッチンカー(移動販売)開業で参考にしたい焼き鳥店

ここでは、実際にキッチンカーで焼き鳥を販売している店舗を紹介します。オリジナリティを打ち出したお客様にとって魅力的な店づくりは、これから開業する人のヒントになるはずです。

1.【東京都八王子市】煌楽(きらく)

煌楽(きらく)は東京都八王子市に固定店舗を構える、焼きそばと焼き鳥の専門店です。店の味を広めたいとキッチンカー営業を始め、東京都内や埼玉県で月2~3回出店しています。

焼き鳥は1本130円と140円で、塩と自家製ダレが選べます。その他、焼きそばやタピオカ、シェイクなども販売。インスタグラムを使ってお店の最新情報を更新しています。どんな焼き鳥を販売しているのか一目でわかる、品書きの見せ方にも注目したいですね。

2.【岡山県岡山市】わかとり屋

わかとり屋は、岡山県で人気の焼き鳥移動販売店。焼き鳥店らしい赤の車両が目を引きます。味の美味しさを追求した営業を続け、リピーターも多い店です。

メニューは15種類、1本150円~230円(税込)で販売し、塩と自家製ダレが選べます。1号車と2号車で営業し、1号車では場所や曜日限定で焼き鳥丼も販売しているそうです。また焼き鳥の移動販売のノウハウを活かし、独立を目指す人の支援も行っています。

地元の岡山や倉敷を始め、近隣の香川県や愛媛県、広島県、兵庫県でも営業しています。

3.【長崎県諫早市】焼き鳥りゅうちゃん

焼き鳥りゅうちゃんは、長崎県諫早市を拠点に販売している焼き鳥の移動販売店です。2019年11月より本格的に焼き鳥の移動販売を始めました。

焼き鳥は国産の鶏肉を炭で焼き上げた本格派で、塩やタレもこだわりの自家製です。すべて1本150円で販売し、移動販売以外に、焼き鳥の通販も行っています。

オーダーメイドの車両や販促ツールは目立つカラーリングが特徴。インスタグラムでは出店場所やイベントなどの情報を更新しています。

移動販売の強みを理解し、スムーズな焼き鳥店の開業を目指そう

開業準備や営業場所の確保などを1人で行うのは簡単なことではありません。しかし自分のアイディアと腕次第で収入アップが期待できる焼き鳥の移動販売は、苦労が多いからこそ挑戦しがいがあります。移動販売の強みを理解し、開業準備をスムーズに進めましょう。

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