キッチンカー(フードトラック)でクレープ屋を開業したい!必要な設備や申請の流れとは?

メニューを考えよう
キッチンカー(フードトラック)でクレープ屋を開業したい!必要な設備や申請の流れとは?
キッチンカーは、自分の飲食店を小スペースと低予算で持つことができます。クレープは幅広い世代に人気のスイーツのため、キッチンカーでのクレープ屋は需要を見込めるでしょう。では、キッチンカーでクレープ屋を開業するには、どのような準備が必要になるでしょうか?車やクレープを焼く機械などの設備だけではなく、関係各所への申請など踏まなくてはならない手順があります。キッチンカーでのクレープ屋開業までの流れを解説します。

開業実績多数!
無料キッチンカーセミナー開催中

セミナー内容はこちら

  • 開業までの流れ・方法を解説!
  • 営業場所・車両のノウハウを紹介!
  • 開業の注意点やよくある失敗談も!
無料キッチンカーセミナーの詳細を見る▶︎

キッチンカー(フードトラック)でのクレープ屋開業前にチェックしておきたいこと

開業前にチェックしておきたいことがいくつかあります。まずは、キッチンカーでのクレープ販売のメリットやデメリット、利益を出すポイントなどを押さえておきましょう。

メリットとデメリット

キッチンカーでクレープを販売するメリットは、さまざまな経費を固定店舗よりも安く抑えられること。賃料がなく、電気代などの水道光熱費を抑えることが可能です。スタッフも1~2名の場合が多く、人件費の削減にも。

また、移動できる車で販売を行うため、営業する場所や時間を選べることもメリットのひとつです。クレープはメニューにもよりますが、材料の仕込み工程が少なく、キッチンカー内で作りやすいと言えるでしょう。

片手で持って食べられるクレープは食べ歩きグルメとして人気が高く、若者が多く集まる大学周辺やイベントなどの出店にももってこい。

固定店舗を持たないことがあだとなるケースも。デメリットとしてその日営業する場所や時間、天気に左右される点が挙げられます。

さらに、クレープは高齢の方よりも圧倒的に若者や女性を中心に人気が高く、その意味では多少なりともウケる世代を考える必要がありそうです。

必要な設備

クレープ屋開業で必要な機材は、何を差し置いてもまずクレープ焼き機です。ガス式と電気式の2タイプがあります。

ガス式はガスボンベの準備が必要ですが、安価。高温を保ち何枚も生地を焼ける点がメリットですが、それゆえ夏場が特に暑いことがデメリットです。

電気式はガス式より値段の面で高くつくものの、連続して焼くだけの熱を保つことができません。反面、温度管理がしやすく、夏場の作業が楽なことはメリットといえます。

また、クレープ焼き機とは別にコンロも忘れてはいけません。生地作りで牛乳を温めるなど、小さい電気コンロで構いません。

食材を切ったり、焼き上がったクレープ生地に盛り付けする、大きなまな板もマスト。大型の中華用円形まな板がおすすめです。

車体の設備は、電源の確保が必要。重量や静音性能などを満たした発電機を探します。シンクや給水タンクの積載は絶対要件です。

そのほか、ボウルやミキサーなどの調理小物が必要になります。

・ボウル
・ミキサー
・泡だて器
・粉ふるい
・計量器
・トンボ
・スパチュラ
・トング
・各種保存容器

トンボはクレープの生地を円形に広げる道具、スパチュラは生地をひっくり返すのに使う道具で、クレープ屋ならではの道具です。クレープを焼く鉄板とセットで販売されている場合もあります。

クレープ屋に適したキッチンカー(フードトラック)の選び方

キッチンカーはさまざまなタイプがあります。

・軽自動車バンタイプ
・軽トラタイプ
・ワーゲンバスタイプ
・大型バンタイプ(ハイエースなど)
・クイックデリバリータイプ
・大型車タイプ(マイクロバスなど)

このうち、クレープ屋の営業には軽トラタイプやワーゲンバスタイプ、大型バンタイプなどが適しています。
軽自動車バンタイプは座って作業しなければならず、クレープ生地を焼いたり食材を切ったりと立ち作業が多いクレープ屋では体に負担がくることも。大型車の場合は作業スペースや積載量に余裕が生まれますが小回りが利かず、イベント出店で2コマ分の料金を求めるられる場合があるなどコスパが悪くなる可能性があります。
キッチンカーを入手するときは中古車も選択肢になります。中古車のメリットは、シンクや電源などキッチンカーに必要となる設備があらかじめついていて、改造費を抑えられることです。中古である分メンテナンスにお金がかかることがデメリットです。

利益を出すためには?

クレープのメインの材料は小麦粉です。大量に仕入れられ保存がきく粉ものは、キッチンカーでは利益をあげやすいと考えられています。
一定の利益を維持するためには、予算の策定とその実行が重要です。
クレープの材料費やその他経費はいくらか、それらを差し引いてあがりが出るためには原価率を何%にするか、原価率が高い場合にはどこを削れるかなど、試算を繰り返しながら運営します。
運営の中で、予算と支出が見合っているか、予算に無理があるならどこを改善しないといけないかなどを検討します。
これらを常に明確にして取り組み、予算管理の精度をアップしていくことが大切です。小麦はここが安い、卵はここからまとめて仕入れるなど、小さな経費削減も予算管理の一部。支出が抑えられたという一時的な結果ではなく、それによる原価率や利益の変化までしっかり管理しましょう。
クレープだけでなく、季節にあわせたドリンクなどをセットにして客単価をアップさせることも利益を上げる方法と言えます。

キッチンカー(フードトラック)でクレープ屋を開業するのに必要な資格と許可

キッチンカーでのクレープ屋開業を考えるとき、設備やメニューにばかり考えが行きがちですが、保健所による運営の許可なくして開業はできません。ここでは資格と許可について説明します。

食品衛生責任者

食品衛生法に基づき、営業許可施設ごとに食品衛生責任者を設置しなければいけません。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生責任者要請講習会を受講することで取得できます。講習は、各地域の食品衛生協会などが開催します。講習は大抵1日で終了しますが、講習参観希望者が多いと受講まで時間を要する場合があるので、早めに受講、取得するのがおすすめです。
ただし、栄養士や調理師など特定の資格を有する人は講習なしで食品衛生責任者の資格が得られます。

保健所による営業許可証

営業したい場所が属す自治体の保健所に、営業許可を申請する必要があります。
保健所によるキッチンカーの営業許可は、3種類があります。

・喫茶店営業
・飲食店営業
・菓子製造業

販売だけであれば営業許可の種類も変わります(調理営業の許可ではなく販売業の許可)。
クレープだけなら菓子製造業の許可で可能ですが、飲み物も提供する場合は喫茶店営業の許可が必要になります。喫茶店営業と飲食店営業の違いは簡単な調理かどうかなのですが、線引きが曖昧なのが現状です。
提供するメニューによって必要になる許可が違うので、大まかにメニューの想定をしておくことも必要です。それらを携えて管轄の保健所に相談するとよいでしょう。

営業許可証に必要となる書類

営業許可申請に必要となる書類や営業申請の流れは管轄する保健所によって異なりますが、一般的な書類例を紹介します。申請の流れは次の節で解説します。

1 営業許可申請書
2 営業施設の平面図・配置図
3 食品衛生責任者の資格保有がわかるもの
4 申請手数料と証紙納付書
5 水質検査結果書
6 検便結果
7 仕込み場所の営業許可(仕込み場所がある場合)

営業許可に必要な「仕込み場所」について

キッチンカーの営業許可で、車内で認められているのは簡単な調理や盛り付けです。仕込みは別途仕込み場所を確保する必要があります。
仕込み場所で自宅を指定することはできません。もともと営業許可をもっている施設、飲食店を借りる形で仕込み場所を確保するのがよいでしょう。飲食店を経営している友人がいる場合には頼んでみるといいかもしれません。
この仕込み場所と車内でできる簡単調理については、各保健所で違いがあるようです。すべて車内で行い仕込み場所の申告が不要な場合もあるので、保健所に相談してみましょう。

保健所で営業許可を申請する方法

保健所での営業許可申請にはどのような行程があり、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。申請の流れやポイントを解説します。

保健所での営業許可申請の流れと経費

1.保健所への事前相談
まずは保健所へ事前相談に行きます。
申請する営業許可が変わるので、販売するもの(クレープのみか、クレープに入れる具材は何か)をある程度決めておく必要があります。
明確にわかる場合は事前相談の必要はありませんが、必要な申請書類を示してもらうためにも事前に相談するのがおすすめです。

2.書類と車の準備
続いて、必要書類と車の準備をします。車体は換気扇やシンクなど要件を満たしている必要があり、場合によっては改造を行うので時間を要することもあります。
この間、食品衛生責任者の資格を取得します。早めに取得するのに越したことはないので、相談前に取得しておいても構いません。

3.営業許可を申請する
必要書類をそろえて営業許可の申請にいきます。何度も行くことにならないよう、必要書類や内容に不備がないかよく確認します。

4.立ち入り検査の実施
保健所の検査員が来て、車体の設備など要件を満たしているかチェックします。ここでやり直しになると再度立ち入り検査を実施するまでまた時間が空いてしまうので、注意点を確認しておきましょう。

5.営業許可の交付
書類申請と立ち入り検査を経て晴れて営業許可の交付に至ります。営業許可証の発行まで時間を要する場合がありますが、許可証を車体の見える場所に掲示することが義務付けられているので、許可証が届いたら営業開始です。

クレープ屋の営業許可を受けるポイント

先述した営業許可申請の流れの中でも触れましたが、立ち入り検査がやり直しになると営業開始が遅れてしまう可能性があります。場合によっては改造からやり直すことにもなりかねません。
注意したいポイントを確認しておきましょう。

まずシンクですが、必ず2つ必要です。地域によっては3つ必要な場所もあります。管轄の保健所に必ず聞いてください。食料を洗う場所と器具を洗う場所をわけるなど衛生管理上の観点から定められています。
給水タンクは営業内容によって必要な量が変わります。以下は東京都の例です。

大量の水を使う調理がない・食器類は使い捨て・提供食品は単一品目:40リットル以上
大量の水を使う調理がない・食器類は使い捨て・提供食品は複数品目:80リットル以上
上記以外:200リットル以上

給水タンクとは別に排水タンクを用意します。給水タンクと同じ量が必要な場合が多いです。
最後に換気扇です。こちらも必須要件です。
そのほか衛生管理のための石鹸や十分な収納スペースなど、保健所によってみるポイントが変わります。

Mellowなら充実の開業サポート

Mellowは日本最大級のキッチンカープラットフォームであるSHOP STOPを運営しています。
出店場所や車両の準備も含めて、開業までのステップを経験豊富なスタッフがサポートしてくれます。

キッチンカーは営業許可の次のステップとして、営業場所の申請などが必要になります。どこでやれば利益を出せるか、場所選びもキッチンカーの課題です。
SHOP STOPを利用すればこの課題もスムーズに。
マニュアルやヒントブックをもらうこともでき、初めてのキッチンカー挑戦でも心強いでしょう。

Mellowではキッチンカー開業セミナーも開催しています。
無料で開催していますので、まずは参加してみてはいかがでしょうか?

キッチンカー(フードトラック)でのクレープ屋開業をスムーズに進めよう!

キッチンカーのクレープ屋開業まではさまざまな手続きがあり、開業資金も必要となるため準備を万全にしておくことが重要。またそれ以上に大切なことは、開業したクレープ屋を維持することです。経費管理の感覚や利益を出す工夫など、多くのことを身に着けていく必要があります。ビジョンを明確にし、キッチンカーのクレープ屋開業をスムーズに進めていきましょう。

キッチンカーに関する主な記事

キッチンカー開業を検討中の方は、以下の記事も是非チェックしてみてください。

開業実績多数!
無料キッチンカーセミナー開催中

セミナー内容はこちら

  • 開業までの流れ・方法を解説!
  • 営業場所・車両のノウハウを紹介!
  • 開業の注意点やよくある失敗談も!
無料キッチンカーセミナーの詳細を見る▶︎