2023-02-02

『負の連鎖』続く2年の間、SHOP STOPに登録する キッチンカーの平均販売価格は首都圏でも60円増に留まる。

〜物価高にも負けず家族経営でコストを削減。都心でも低価格で出来立てのお弁当を提供〜

日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellow(本社:東京都千代田区 代表:石澤 正芳、以下「メロウ」)は、SHOP STOPに登録するキッチンカーの平均販売価格は、「負の連鎖」続く2年の間で、首都圏でも値上げ幅60円に留まったことをお知らせいたします。

『負の連鎖』続く2年の間、SHOP STOPに登録する キッチンカーの平均販売価格は首都圏でも60円増に留まる。

昨年から加速してきた食品の値上げが2月に再びピークを迎えると伝えられています。帝国データバンクが2023年1月26日に発表したデータによると、恵方巻1本の平均価格が去年より70円〜160円前後上昇するなど、様々な食品で値上げ傾向が強まっています。


SHOP STOPに登録するキッチンカーは2022年12月に2,165店と過去最高の登録店舗数を更新し、新規事業者の参入が継続しています。このようななか、SHOP STOPにおける販売データを分析したところ、2020年12月から2022年12月までの2年間で首都圏のキッチンカー店舗における平均販売価格の値上げ幅は60円に留まりました。
このように比較的キッチンカーの値上げ幅が低い理由のひとつに、SHOP STOPに登録する事業者のうち約6割が個人経営の店舗であるという点が挙げられます。個人経営の店舗は大手の企業と比較して人件費や教育費などのコストを柔軟にコントロールすることが可能であり、逆境に負けず価格を抑えて商品を提供しているということが、今回の調査結果に繋がっていると考えられます。


キッチンカー業界はコロナウイルスの感染拡大などの社会的な「負の連鎖」が続く2年の間に、利用者の減少だけではなく、ガソリン、材料費、光熱費といった物価高騰のマイナス影響を受け続けてきました。しかし、前述のようにそんな環境でもたった60円しかキッチンカーの平均販売価格が上がっておらず「キッチンカーご飯はコストパフォーマスが高い」とコロナ以前と変わらず消費者に愛され続けており、その背景には個人経営者たちをはじめとしたキッチンカー事業者たちの経営努力の積み重ねがあることが本調査で分かりました。


今回はそんな経営努力を続けて低価格帯でも満足できるボリュームやクオリティで出来立てのお弁当を提供しているキッチンカーを一部ご紹介します。


価高でも家族でお互いをサポート。コストを削減し低価格で出来立てのお弁当を提供しているキッチンカー店

老舗の中華店が移動販売に夫婦で参入

※写真は店舗でも人気だったジャージャー麺750円
店舗名:南国飯店
店舗数:1店舗
開業日:2021/11
SHOP STOPアプリリンク:
https://shopstopjp.page.link/nKc2
※SHOP STOPアプリから出店状況を確認できます。

自由が丘の老舗店舗が「味を継ぎ、店を任せられる人がいないので…」という理由から、2021年2月に父親から受け継いだ店舗を閉店。それでも旦那さんの料理人であり続けたいという考えを尊重し、2021年11月に夫婦で移動販売の中華料理店を開始。老舗店舗をしのび移動販売を追いかけてくれる顧客も。特に世田谷区の現場には自由が丘店舗の顧客が足げに通ってくださるとのこと。体調が悪い時でも夫婦だから2人でカバーして営業できるということに加え、喧嘩もするけど夫婦だからこそ無駄な気を使わず阿吽の呼吸で乗り切ることができるそう。営業を開始して1年3ヶ月ほど経過したが、なかなか売上が伸びない現場もある。ただ自分たちの味を求める顧客の元に移動販売でいきたいと意気込んでいる。

33年目夫婦経営の老舗唐揚げ店舗

※写真は磯が香るアオサのからあげ750円
店舗名:gotoQ(ゴトク)
店舗数:2店舗
開業日:1990/8
SHOP STOPアプリリンク:
https://shopstopjp.page.link/mxmQ
※SHOP STOPアプリから出店状況を確認できます。

33年目に入っても顧客の心を掴む努力を欠かさない唐揚げの老舗店舗gotoQの店主須藤さんは、いつも笑顔で出迎えてくれます。ジューシーな唐揚げに加え、顧客が飽きないようにと考え抜かれたソースバリエーションが豊富。2月6日からアオサの唐揚げを開始。コロナ禍のなか原価高騰で2020年に50円値上げを余儀なくされた。原価は上がったが低価格で美味しい唐揚げを食べて欲しいと新しくご飯小盛りの「Sサイズ」の販売を開始。苦境をチャンスに変え女性顧客の取り込みに成功したそう。元々、事業を拡大したいという想いから7台までキッチンカー事業を拡大していた。事業拡大のために多忙だった須藤さんは、収入よりも家族の時間を大事にしたいという想いから奥様と2人2台のキッチンカーで営業することを決意。結果、家族の時間を大事にしつつ収入を確保できるようになったとのこと。

20代でキッチンカーを開業した夫婦

※写真はパリパリの鉄板鶏飯700円
店舗名:Little Kitchen Soleil(リトルキッチンソレイユ)
店舗数:4店舗
開業日:2012/4
SHOP STOPアプリリンク:
https://shopstopjp.page.link/5bXF
※SHOP STOPアプリから出店状況を確認できます。


夫24歳、妻22歳でキッチンカービジネスを開業。現在は月間3トン〜4トンの鶏肉を扱う人気鶏飯の店舗。元々料理人で割烹料理屋に勤めていた北河さん(夫)が、10年ほど前にケバブのキッチンカーを発見し、やってみたいと思ったのがキッチンカーを開業したきっかけ。鶏肉をパリパリに焼いた鉄板鶏飯を提供している。現在は9歳と6歳の双子を子育てしながらキッチンカーと固定店舗を経営する。
キッチンカーは1店舗だけの出店だと何かあった場合に急遽休むことができないが、複数台運営することで何かあった時、スタッフと共にお互いカバーし合えているとのこと。お弁当の価格はコロナがひと段落し、街に人が戻ってきたタイミングで50円ほど値上げした。提供価格を抑えられるように鶏肉の販売店4事業者に価格を競ってもらうなど提供価格を上げないように努力をしている。
夫婦でキッチンカーを営業するメリットは、例えば週4日通ってくれるお客さんがいることなど、仕事の話もお互い共有できることだそう。

【まだまだある、夫婦のキッチンカーこぼれ話】
こちらで紹介しきれなかったお話を下記のwebページにて公開中です。
https://www.mellow.jp/media/recommend/127

【参考データ】
帝国データバンク「プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000601.000043465.html