『RKB毎日放送』熊本地震でキッチンカー延べ64台・7,400食。フードトラック駆けつけ隊の食事支援

2026年9月1日の「防災の日」、RKB毎日放送の報道「熊本地震の現場に学ぶ教訓」において、一般社団法人フードトラック駆けつけ隊による熊本県八代市でのキッチンカー食事支援が紹介されました。
放送では、DMAT医師が語る「平時の備えが地域医療を守る」という教訓とともに、フードトラック駆けつけ隊が食事支援の現場で直面した「3つのズレ」が取り上げられました。
フードトラック駆けつけ隊は、2026年7月28日に発生した熊本地震を受け、8月4日から31日までの期間中25日間、八代市内9か所の避難所で活動。キッチンカー延べ64台で7,400食を提供しました。
避難生活の食事支援で直面した「3つのズレ」
番組では、駆けつけ隊の活動記録から見えた、災害時のキッチンカー食事支援における「3つのズレ」が紹介されました。
・準備に要したのは1日。しかし、活動開始は発災7日後だったこと
・公表される避難者数だけでは、必要な食数を決められなかったこと
・支援に集まりやすいメニューと、避難生活で必要とされる食事に差があったこと
避難生活が続くなかでは、必要な食数や食事の内容、支援先は日々変化します。駆けつけ隊では、活動した事業者から毎日の報告を受け取り、その情報を次に活動する事業者へ共有。現地の状況に応じて、派遣先、食数、メニューを継続的に調整しました。
平時のSHOP STOP基盤が災害時にも機能
活動には、株式会社Mellowが平時から運営するモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」の基盤を活用しました。
事業者の営業地域、メニュー、提供可能な食数、車検証、営業許可証、資格情報に加え、募集・連絡や支払い・精算の仕組みを平時から運用していることで、災害時には現地との調整や食数・メニューの判断に人と時間を振り向けることができます。
フードトラック駆けつけ隊が目指すのは、キッチンカーという車両だけを被災地へ送ることではありません。日々キッチンカーで商いを営み、限られた設備のなかで食をつくり届けてきた事業者が、その経験と技術を生かして支援できる環境を整えることです。
発災1週間後から、避難生活が長期化する時期を支える
今回の活動では、発災7日後から、避難生活が長期化し始める約1か月の時期に食事支援を行いました。
この時期には、備蓄食だけでなく温かいごはんものなど、日常に近い食事が求められるようになります。同時に、避難者数だけでは見えない食事需要や、メニューの偏り、支援する事業者の通常営業との両立といった課題も生じます。
平時の商いを支える仕組みを、変化する避難生活の食事支援へつなぐ。熊本地震での活動は、フードトラック駆けつけ隊が考える「フェーズフリー」を実際に動かした取り組みとなりました。
フードトラック駆けつけ隊とは?
一般社団法人フードトラック駆けつけ隊は、「困っている方にあたたかい食事を届けたい」というキッチンカー事業者の声から、株式会社Mellowが2019年に発足しました。平時の「SHOP STOP」で培う事業者ネットワークと情報・運用基盤を活用し、災害時の募集、派遣、食数・メニューの調整を行っています。2025年には国の災害支援車両登録制度「D-TRACE」※の災害対応車両調整法人として登録されています。