【東京都大田区と災害時協定を締結】災害時、避難所へキッチンカーを派遣し温かい食事を提供
一般社団法人フードトラック駆けつけ隊は、2026年10月19日、東京都大田区と「災害時におけるキッチンカーによる食品の供給等に関する協定」を締結しました。 本協定に基づき、災害時に大田区からの要請を受け、避難所等へキッチンカー事業者を派遣し、キッチンカーで現地調理した食事の提供に協力します。被災された方々の食を支えるとともに、避難生活における心身の負担軽減につなげます。
避難生活の長期化に、温かい食事を届ける
災害発生直後の避難所では、備蓄された非常食を中心とした食事になりやすく、避難生活が長期化するにつれて、食事の質や栄養バランスの確保が課題となります。
キッチンカーは、調理設備を備えた車両だけではありません。日頃からその設備を使い、限られた環境のなかで食事をつくり、提供している事業者が車両とともに移動します。避難所の厨房設備が限られる状況でも、現地で調理した温かい食事を届けられることが特徴です。
今回の協定は、災害時にキッチンカー事業者を派遣し、避難所等で食事を提供するために必要な連携事項を、大田区とフードトラック駆けつけ隊の間で定めるものです。
協定締結式 大田区長挨拶(要旨)
都心南部直下地震では、区内で約20万人の避難者が見込まれます。区では東京都と連携し、発災後3日分の食料を供給する体制を整えています。一方、避難生活の長期化を見据えると、栄養に配慮した食事を提供することも、避難生活の安定につながる重要な取り組みです。キッチンカーによる食事支援は、避難所の食事供給を支える大切な役割を担うものと考えております。
一般社団法人フードトラック駆けつけ隊は、熊本県八代市の避難所で食事支援に取り組まれ、その活動を通じて、自治体からの具体的な要請や必要な食数の把握など、活動を通じた課題も得られたと伺っています。区におきましても、今後、災害時を想定した訓練を重ね、協定に基づく連携の実効性を高めるとともに、地域の防災力向上に努めてまいります。
熊本地震で実働したキッチンカー食事支援
フードトラック駆けつけ隊は、2026年7月28日に発生した熊本地震を受け、発災7日後となる8月4日から31日までの期間中25日間、熊本県八代市内9か所の避難所で食事支援を実施しました。
24のキッチンカー事業者が参加し、延べ64台で7,400食を提供。現地からの情報と、活動した事業者による日々の報告を次の事業者へ引き継ぎながら、派遣先、必要食数、メニューを継続的に調整しました。
活動を通じて、公表される避難者数と実際に必要な食数の差や、集まりやすいメニューと避難生活で求められる食事の違いなども明らかになりました。
こうした経験を自治体との協定や訓練に反映し、災害時に実際に動く食事支援の体制へつなげていきます。
平時の事業基盤を、災害時の支援基盤へ
フードトラック駆けつけ隊は、株式会社Mellowが平時から「SHOP STOP」で運用している事業者ネットワークと情報・運用基盤を、災害時の食事支援にも活用しています。
事業者の営業地域、メニュー、提供可能な食数、車検証、営業許可証、車両設備などの情報に加え、参加募集、派遣先の連絡、活動報告、支払い・精算など、平時から動いている仕組みを非常時にも生かします。
災害時だけの臨時的なつながりではなく、日常の商いを支えている人・情報・関係性・運用が、そのまま非常時の支援力になる。この「フェーズフリー」の仕組みを通じて、キッチンカー事業者が食事の提供に集中できる環境を整えます。
今後、大田区との連絡・要請手順や、避難所の状況、必要食数、派遣条件などの確認を重ね、実効性のある連携を構築してまいります。
協定概要
協定名:災害時におけるキッチンカーによる食品の供給等に関する協定
締結日:2026年10月19日
締結先:東京都大田区
協定内容:災害時における、避難所等へのキッチンカー事業者の派遣および食事の提供
関連リンク
自治体・支援団体様のお問い合わせ先
一般社団法人フードトラック駆けつけ隊(事務局:株式会社Mellow内)
FT_kaketsuketai@mellow.jp
フードトラック駆けつけ隊について
一般社団法人フードトラック駆けつけ隊は、「困っている方にあたたかい食事を届けたい」というキッチンカー事業者の声から、株式会社Mellowが2019年に発足しました。平時の「SHOP STOP」で培う事業者ネットワークと情報・運用基盤を活用し、災害時の募集、派遣、食数・メニューの調整を行っています。2025年には国の災害支援車両登録制度「D-TRACE」の災害対応車両調整法人として登録されています。